2026.11.07
エッセイ
「キャズム」の壁
マーケティングの中に「イノベーター理論」あり
統計学の正規分布に基づいて
・∞~2σ(約2.5%)をイノベーター層
・2σ~1σ(約13.5%)をアーリーアダプター層
・1σ~0(約34%)をアーリーマジョリティ層
・0~-1σ(約34%)をレイトマジョリティ層
・-1σ~-∞(約16%)をラガード層
と分類されている。
「イノベーター層」は新しい技術に強い関心を持ち、
リスクを恐れず最初に採用する積極的な人たちであるが
約2.5%と少ないので、
例えば、100位のサンプルではゼロになる可能性もある。
「アーリーアダプター層」はトレンドに敏感で、
周囲に影響力を持つオピニオンリーダー的な人たちであり
統計的には約13.5%なので
例えば、初期レスポンスが少なくても「潜在客」として隠れているので
情報をフォローすると「関心はあるけど」という人達なのだ。
この2つの層がマーケティングの課題になるが、
短期的で一方通行的な通販では「アーリーアダプター層」を除外して
広告の期待値2.5%を基準値にしており
1万枚なら250件のビジネスが判断基準になっている。
私の経験では新聞折り込みちらしで約14万枚配布したお客様があり
期待値3500人の来場とした事があったが、
結果的には1週間の売り出し期間で1400人の来場という結果で
配布数、つまり、範囲が広すぎたという事だった。
それでも、1日平均200人だが、売り出し当日は開店前から行列が出来て
「てんやわんや」の忙しさだった。
また、結果として「会員カード」を発行してリピーターづくりにもなり
お店の賑わいはしばらく続いたので喜ばれた。
「会員カード」の住所を地図にマッピングすると
店の集客ゾーンが見えて来て戦略を練り直したのだった。
また、「口コミ」というが、「イノベーター層」が満足すれば、
その満足を他者に伝えてくれるので、
「アーリーアダプター層」を掘り出すことに繋がり
非常に重要な要素なので
来店客の満足度を高める接客がポイントになるのだ。
しかし、「キャズム」という普及率16%の壁があり、
「口コミ」ではそれ以上に広がらないと普及しないとも言われている。
つまり、「16%の壁」を乗り越えるには
大衆受けする「価格」という要素がキーになってくる。
筆者の経験で最終的には失敗に終わったが
静岡のお客様と「オール電化」のお店展開を図ったことがあり
1号店の時はイベントを行ない「電化試算」という申し込みを
1200件取得したことがあり、
その中から、僅か3カ月で40件「オール電化」を行なった経験がある。
つまり、ほぼ「イノベーター層」を獲得できたが、
この「勢い」を持続して「流れ」とする段階で、
寄せ集め集団だったので下請会社の利権争いに巻き込まれて
分裂するという予期せぬ事態に陥って、
結局、「泥沼」から抜け出すことは出来ず、
静岡のお客様も当方も「大赤字」で終わった苦い経験になったのだった。
「勢い」→「流れ」は「導入期」であり、
「流れ」を持続すれば「成長期」に向かい安定的になり
さらに「成熟期」へと向かうのだが、
私はマーケティング企画で「勢い」を作ることができたが、
それを維持して「流れ」にする事ができなかったと反省している。
一般的に「長い導入期」と言っているが、
2.5%に達するまで長い時間がかかるのだが、
僅か3カ月だったので「人」が育つ時間が短かく
「話題」をつくっただけに終わってしまって
「大赤字」だけが重くのしかかったのだった。
この経験を踏まえて、
それ以降は大きなマーケティングは行なっていない
という結果になっており、
私のコンサルとしての「キャズム」の壁を実感した
という苦い結果になったのだった。
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