2026.11.03
エッセイ
「虫になれ」
私は不足を言うと母から「虫になれ」とよく言われた。
「虫」は黙々と働いているのだが、
「人」は感情があって単純には行かない。
母は「感謝すれば、虫になれる」と言っていた。
つまり、「感謝」の気持ちが消えているのだ。
私の経験では「仕事」に追われている時は、
どんなに苦しくても弱音を吐くことなく夢中になれていたので
私の場合、「仕事」がキーワードだった。
亡き妻に
「あなたは前世が悪いから一生働き続けねばならい」
と言われたことがあったが、
「前世」はさておき「喜寿」の年齢になっても
このように事務所に出て記事を書いている
というのも事実だ。
つまり、事業承継をした後の事を考えて
「独り言川柳」を書き始め、最近では「エッセー」を書くようにして
時間をムダにしないようにしている。
「独り言川柳」や「エッセー」は
HP、ブログ、FacebookやX、そして、HTMLメール
などで発信している。
事務所の片隅で机を置いているが、
傍の人たちに迷惑をかけないように努めており
今のところ、外部からのクレームもない状況だ。
「小人閑居して不善をなす」と言うが、
AIによると
「小人」・・人格が低い人・つまらない人を指す
「閑居」・・ヒマでぶらぶらしていること、または静かに引きこもっている状態
「不善」・・よくないこと、道徳に反する行い
とブレイクダウンした回答が返ってきた。
私は立派な人格者でもないので「小人」の仲間だが
「ヒマ」を弄ばないように、自分で出来ることを見つけており
会社に迷惑をかけないようにしているので
「閑居」でも「不善」でもない心算でいる。
それでも、最近は自分の世界だけでは「行き詰まり」を感じて
長年、モーニングだけだった喫茶店を利用して、
昼の30分ほど喫茶店に寄って地域の方々と談笑するようになって
違った充実感を味わっている。
喫茶店のママは気さくな方で、
水しか飲まない私でも歓迎してくれており
そのご厚意に甘えている状態。
私は若い時に「力の抜き方が下手だ」と指摘されたことがあった。
何せ自分で稟議を起こして高価なコンピュータを買って頂いたのだが
「とっちゃんのおもちゃ」
と揶揄されないように、
ヒマがあれば営業所に出かけてニーズを掘り出してシステム化していた
という状態だった。
昭和59年、関連会社がIBM特約店になったので、
本来ならシステム38というRDB機に移行する筈だったが
ソフトをイコール・コンバージョンが可能なシステム36に切り替えた時、
空白の4年間が出来るのを恐れて、
会社に外部のソフト開発の許可をもらって3年間で1億円の売上をした
ということがあった。
この3年間、IBMでクレームが出そうなお客様のチューンナップが主で
・パケット通信に切り替えて専用線よりも通信費が膨らんだシステムの改修
・生産管理の所要量計算が一晩で終わらないシステムの改修
・大手損保の汎用機とオフコン間の要求処理の仕組みづくり
など、自社では経験できないことにチャレンジできたのだ。
これらの事例は自社の次期システムに役立ち
オフコンと汎用機を異機種間接続で全社オンライン化することや
汎用機同士だがメーカーが違うので繋ぐプロコールを作成して
トヨタとの業務通信にも反映できたのだった。
ホンマ、初めてのことにチャレンジするので、
夢中になって調べたり、試作を繰り返したりという具合だった。
つまり、今でもそうだが「チャレンジ」していると夢中になれるが
慣れてしまうと惰性になってつまらないという性格になったのだ。
この性格なので、事業承継を果たして相談役と隠居生活で済むが
それに甘んずることなく、毎日、テーマを見つけてエッセーや川柳を書く
というスタイルで「虫」になる時間を作っている。
この「虫」になっている時間が「夢中」なのでアッと言う間という感覚であり
「充実」を実感しており、有難く感謝の時間になっており、
今日もまた何かテーマを見つけて「虫」の時間を作ろうと思っている。
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