2026.10.05
エッセイ
「現実は想いより深く広い」
私は‘94年に船井総研の客員経営コンサルタント養成学校に学び
船井流のコンサルタントと名乗る資格を得た。
しかし、資格を得たからと言って仕事になる訳がなく
何かで「一点突破」する必要があるが、
経験のある事でもお客様も現実に経験されているので
さらに深い「術」が必要になる
という現実が立ちはだかったのだ。
船井総研の講師は「一番商品」と言っていたが、
私の場合、最終が情報システム会社勤務だったので
「情報システム」という大きな括りでは焦点がボヤけ
なかなか中小企業向けの「一番商品」が見出せなかった
という状況だった。
例えば、「情報システム」とすれば中小企業では
パッケージを元にして現実とのFit&Gapをして
自社用にカストマイズするスタイルなので
一人では到底できない仕事になるのだ。
「OPC」は、AIなどを活用して、一人で運営する会社
(One-Person Company)という意味で使われることが多い
新しいビジネス概念と言われているが、
独立した経営コンサルタントの基本はOPCなので
他人のパワーを必要とするような事は難しい
という現実がある。
また、OPCの経営コンサルタントは他に相談する人がいないので
「文殊の知恵」
を発揮できない上に、
往々にして表面上だけを見て「独断と偏見」に満ちた判断をする
という危険性が高いのだ。
つまり、「現実は想いより深く広い」というが
「想い」は調査して描いたとしても
「現実」は調査し切れないものがあって
「不文律」のような慣習もあるので
ホントに「深く広い」ということを弁える必要がある。
しかし、自分の「術」を中心にすれば、
「現状」を「変える」という「変革」が可能になるが、
その「術」が誰でも出来ることでなければ
容易に「変革」の結果を引き出すまでに行かないのだ。
故船井先生は著書「百匹目の猿現象」で
海岸べりでイモを洗うという「術」は発見した若いメス猿がいて
その様子を伺っていた若いオス猿が「真似」をして
この「術」が群れに広がるが
最後まで頑固に「保守」する猿もいる
と教えて下さった。
これをイノベータ理論に置き換えると
「術」を発見した若いメス猿はイノベータで僅か2.5%
「真似」をする若いオス猿はアーリーアダプターで13.5%
頑固な保守的な猿はラガードで16%
という分布になる。
つまり、経営コンサルタントが「術」を示しても
イノベータは2.5%に過ぎないので50人いても1人に過ぎない
ので大変厳しい環境で仕事することになり、
成功するキーは「術」で結果を出して、
それを教え込むという事になる。
私の場合、「Faxちらし3段活用」と「術」化して
商品をちらし化して、それをFax一斉送信する「術」を編み出し
レスポンスがあれば、営業がクロージングして成果を出す
レスポンスが無ければ、コピーを持ってお客様に直接訊く
というシンプルな手法だったが、
最初のうちは、レスポンスが無い時にコピーを持って案内してくれるが
徐々に、それをしなくなるという運命的な構図があるのだ。
「限界効用逓減の法則」という永遠の課題があり
何事も3回も続けば「御」の字というのが現実なのだ。
この「壁」を突破するには「凡事」とすることがポイントで
面倒だが、毎回、反省会をして、ロープレを行なう
という基本を繰り返して「風土」化することになる。
私が30年以上も経営コンサルタントを続けられたのも
一人で反省して次の対策を講じるということを「凡事」として
遣り続けたことで「経験値」=Σ(経験)なので
「経験値」を高めて「信念」となったからだと思っている。
「凡事一流」というが、私が「一流」かと問えばそうでもないが、
やり続けた経験値が高いので「Faxちらし」でメシが喰えた
と言っても過言ではないと思っている。
そういう意味で「現実は想いより深く広い」は、
「凡事一流」になるまで「やり続ける」ことで、
お客様より「深く広い」経験を蓄積できると思っている。
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