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2026.08.02

エッセイ

「楽しい時間」

「楽しい時間」

 

私は若い時に「自律神経失調症」になった事があった。

 

原因は、念願のIBMのコンピュータを導入してもらって

バッチ処理の業務を完成させ、

「車検DM」を出力して効果を挙げた

ので、社長が会社発展の一つの軸に据えてくれたのだ。

 

2年後にオンライン処理ができる機種が発表されて

IBMに幹部社員が集まってプレゼンを儀式的に受けて

合意形成を図る予定だったが

経理課長が「手形はいつも最後になっている」と発言して

場が白け、そのまま、不十分な状況で終わった。

 

この結果、IBMも押し切らずにいたので

部下として2人を配属されてたのが「重石」になって

私の仕事を分け与えることにしたのだ。

 

つまり、毎日、何もせずに過ごしたので

専務から「とっちゃんは日報を書くだけでワシよりいい身分や」と

揶揄される状況になった。

 

毎日、「時計」を見ながら過ごすという日々が続き、

当然、体調に異変が出始めて、よく休むようになり

結婚したての頃だったので妻に心配をかけた。

 

1週間の内、3日間はなんとか出社したが、

後半の3日間は体調崩して休む状態が続いた。

 

現象的には「下痢」と「発熱」を繰り返すようになり、

さらに、精神的には日航が羽根田で墜落した片桐機長と同じで

不安神経症になり、天王寺にある坂を通って自動車通勤だったが

途中にある動物園前の交差点の赤信号で止まる事が異常に不安になった。

 

つまり、片桐氏と同じで下り坂に不安だったのだ。

 

こんな状況だったので、社内で勤務状況が問題視された会議で

故福井社長は

「たけし(社長のおい)と栩野は家で真面目に寝ている」

と言って下さり、

さらに、「腎臓病」を患っており「コンピュータをやりたい」という

私の願いを聞いて採用したことや

実際に「車検DM」などで成果を出している

と言ってくださり、治まったというエピソードがあった。

 

その後、IBMのオンライン処理できる機種を買って頂き

社長が「IBMの方が栩野君の為になる」と言って

富士通の提案を跳ねのけてくれたというエピソードがあった。

 

この機種で社内の各業務をオンライン処理して、

さらに、守口市にあった部品課の業務処理のオンライン化を実現し

体調は徐々に回復したのだった。

 

部品課の担当者と仲良くなって、

毎日、定期便に同乗して現地でプログラム開発したが、

帰りは地下鉄が近いのだが閉所恐怖症が残っており

わざわざ西山荘まで言って京阪電車で帰る状況だった。

 

しかし、担当者の意見を聞きながら開発するのが

楽しかったので

アッと言う間に1日が過ぎていたのを思い出す。

 

その後、順調に回復して今日に至っているが、

この時の体験が心理的恐怖として残っており、

ムダに時間を流すことが苦痛になっているのだ。

 

最近の私は、相談役になり仕事量が減っているので

その分、このような記事を書くことで穴埋めをしているが、

実は、日曜日に喫茶店で同席していたご夫婦と懇意になり

彼らが私の行っている喫茶店へ毎日来るようになり、

少し早い目に事務所を出て少しの間、談笑するようになったのだ。

 

当初は10分ほどだったが、最近は30分がアッいう間に過ぎて

なんてことがない話題だが「楽しい時間」になっている。

 

私は、話上手ではないので、

もっぱら阪神タイガースのネタや

自炊の為の調理の仕方などを訊いたり

という具合。

 

アニメに「トムとジェリー」があったが、

ジェリーは奥さんでトムはご主人と私の連合軍

という具合で楽しい掛け合いになっている。

 

私も年齢的にスローライフの域に達しているが、

こんな「楽しい時間」を持てるようになったことに

感謝して、少し、違った領域に入り始めている。

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