2026.06.27
エッセイ
「予定調和」
NHKのEテレに「知恵泉」という番組がある。
「ニュース9」が終わってドラマになるので
別の放送へとチャンネルを変えると
隣がEテレで「知恵泉」が始まっているのだ。
昨晩(6/23)は「島津重豪(しまづしげひで)」がテーマ。
重豪公は薩摩藩の第8代藩主で斉彬の祖父に当たる方で
江戸幕府第11代将軍・徳川家斉の正室(御台所)広大院の父であり、
将軍の岳父として高輪下馬将軍と称されるほど権勢を振るう一方で、
学問・ヨーロッパ文化に強い関心を寄せ、
蘭癖大名・学者大名としても名を馳せたと言われる方であった。
しかも、89才と長寿(1745~1833年)な方でもあった。
番組の冒頭、御厨貴さんが「予定調和」を発言されて
知らない言葉なのでハッとしたのだ。
「予定調和」とはカンタンに言えば「筋書通り」に進むこと。
そう思って番組を見ていたら、
重豪公は好奇心が旺盛で、
いろんな人に出会って知識や文化を得た
とあった。
つまり、この方は娘を11代将軍家斉の正室にして
権勢を振って高輪下馬将軍と呼ばれた方だが、
学問・ヨーロッパ文化に強い関心を持ったと言われている。
江戸幕府は参勤交代を義務化しており、
島津藩は江戸まで1700kmに及ぶ道中であったが、
例えば、長崎によってオランダの商館長と懇意になり
その縁で江戸に来たシーボルトと懇意になり
オランダの文化を仕入れたと言われている。
何が「筋書通り」と疑問に思いながら見ていたが、
自身が動き回って先進的な情報を得て、
それを取り入れて薩摩藩を大改革した人という風に
思えたのだ。
誰しも「筋書通り」に事が運べば結構なのだが、
現実はそう甘くなく、
多くの方は途中で残念するのだ。
つまり、若い時は「憧れ」があって、
それを手に入れようと苦労するのだが、
多くの人は手に入れられないで
現実の生活に追われて「夢」が消えて行くのだ。
昨今で言えば、日本維新の会の吉村さんは
高市さんを推して連立政権を実現させたが、
「1丁目1番地」
と掲げた政策の実現に苦労しているのだ。
特に、思い入れの強い「大阪都構想」は、
地元自民党が野党化しているので反対の声が強く
実現への道のりが険しくなっているのだ。
アメリカのトランプ大統領も「筋書」派のようで、
自分の描く方へ実現させようとしているが、
イランではうまく展開できていないのだ。
現実は、このように「筋書」通りに事が運ばないのだが、
島津重豪公は自ら動いて知り合いになり、
いろんなタイプの情報を入手して
それらを藩政に取り入れて藩の力を大きくした
とマクロに見ると言えるのかも知れない。
そう言えば、私の過去を振り返ってマクロに見ると
若い時は「コンピュータ」を軸にそれなりの仕事が出来たし
その後「コンサルタント」として曲りなりにもやって来た
と言えるかも知れない。
しかし、マクロに見れば「筋書」の通りかも知れないが
ミクロな点ではいろいろと思い悩むことが多々あったのだ。
これからの余生も自分なりに描いているが、
果たして「筋書(予定調和)」となるかと危惧している。
ともかく、健康が一番なので一日の時間を充実させて、
よい習慣を崩さないように努力して
さらに「楽しかった」と振り返ることが出来るように
多くの方々と交流できるように心掛けたいと思っている。
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