2026.05.08
エッセイ
移動の自由
長年、自動車のある生活をしてきたが、
マンションの立体駐車場を解体することになって
一昨年の12月に長年愛用していた三菱エアトレックを廃車した。
後期高齢者なので丁度「踏ん切り」の好機だったが、
課題は移動手段の確保。
大阪市内で交通の便がよいところで
高齢者パスでバスなどを50円で利用できるが、
待ち時間などを考えると身近なところは不便。
そこで、代替手段として6段変速の自転車を買って1年半になる。
当初は電動自転車を希望したのだが、
三男が電動はスピード出るから危ないと反対するので
通常の6段変速自転車にした。
6段変速と言っても極普通のチャリタイプの物で、
前後に買い物かごを付けている。
従って、結構、重いタイプなので、
最初は1速からスタートして、徐々にシフトアップするが
滅多に6速にはならず、殆どが4速止まり
という具合。
ほぼ毎日、食材を買うのにスーパーまで往復1.3kmを走っている。
そして、土曜日は一週間のご褒美として
少し遠くの飲食店でランチを頂き、
業務スーパーでバナナや冷凍食品などを買って、
その帰途、仏壇のお花を買って帰る
という約8kmを楽しんでいる。
しかし、満76才の後期高齢者なので、
普段は若い心算でいても
足の筋肉が衰え始めているので、
自転車のスピードも気が付くと落ちていた。
それでも、当初は物珍しさも手伝って、
大阪市内の急坂と有名な四天王寺から動物園前に下る道にチャレンジして
下りは6速でも漕ぐことができたが、
上りは1速でも途中で息を切らして休む
という状況だった。
「限界効用逓減の法則」があるが、
当初の喜びも回を重ねる度に薄くなり、
ついには喜びを感じなくなった。
つまり、四天王寺の坂では、後日、体調を崩すことが分かったので、
坂が少ない平坦に近いコースを選ぶようになった。
この体力の衰えが怖ろしい。
一般的に、楽な環境に馴染むとその中で、また衰えて行くというが、
行かなくなると「行けなくなる」という悪循環になり、
行動の範囲が狭まって行くと実感している。
やっぱり、行くところがないと動けないので、
Facebookなどで紹介されている飲食店に行くようにしたら
寿司5カンと天ぷらうどんのセットが780円の店があったので
日曜日に行ったら、あいにく、ランチは土曜日まで
というので日を改めて行ったというエピソード。
こんな風に、移動距離8kmを維持しながら、
少しずつエリアを拡大したいと思っている。
今は自宅から南東方向だが、北東方向も興味がある、
というのは西側が上町台地の下りで帰りがキツイので
東側の平坦なところを選ぶようにしている。
しかし、6段変速ではあるが、滅多に6速を使えないのが現実で
何とか6速を使えるように下り坂を探したいが、
「行きはよいよい帰りは怖い」
というようにギアを下げても難しいかもしれないと
少し「大人」の感覚でいる。
ホンマ、若い時は友達とみさき公園まで自転車で往復したが
たぶん、片道50kmはあったと思うが
「怖いもの知らず」だったと懐かしく思う。
まぁ、無茶は出来ないので少しずつ行動範囲を広げたいと
Facebookなどの情報にも興味をもつようになった。
ホンマ、「抗老化」と自分で壁にぶつかって行きたい。
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